堂島川に架かる玉江橋は、元禄元年(1688)の堂島新地開発に伴い新設された。
当初は堀江橋と呼ばれ、後に玉江橋と変更されている。橋の南北には蔵屋敷が並び、物資運搬のため盛んに利用されたという。橋の南側は諸藩自慢の名松の枝が川面をお85秀麗な地で
あり、反りの大きなこの橋を北から登ると正面(南)に四天王寺の五重塔が望めることでも有名で、その風景はしばしば画題に取り上げられた。近くにある久留米藩の蔵屋敷には火除け水天宮が勧請され、毎月5日の縁日には参詣客でにぎわったという。
橋は明治18年(1885)の大洪水で流失、復旧するも後の大火で類焼。昭和に入り新設、改修工事を経て、現在は浪速の名橋50選にも選定。夜には美しくライトアップされている。
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